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Rappers Delight by Sugar Hill Gang

Rappers Delight by Sugar Hill Gang

Hip-Hop の歴史上、もっとも大きな事件は、恐らくこの曲のリリースと言っていいのではないだろうか。
なぜならこの”Rappers Delight”という曲が初めてアメリカのヒットチャートにランクインしたRAPのレコードだからである。
そして、この事件によりHIP-HOP MUSIC がビジネスになると気付いたレコード会社はこぞってHIP-HOP の世界に参入していく。
ブロンクスのゲットーのカルチャーが、メジャーの光を浴びて世界に広がっていくきっかけを作った事件だと言える。

この曲のバックグラウンドには2つの大きな特徴がある。
1つはトラックが当時リリースされて間もないシックというグループのディスコミュージック、”GOOD TIMES” のカバー(サンプリング)であるという事。
トラックの無断借用に関してはのちに法廷問題となり示談となる。
もう1つは、ビッグ・バンク・ハンクというラッパーのマネージャーをしていた男が、自身がマネージメントしていたグループのリリックをバイトして自分自身がデビューしてしまったという事である。
ちなみにリリックの無断借用に関してはうやむやになったままである。
要するに、トラックもリリックも人の作品のバイトの上に成り立っているという事だ。

とにもかくにも、当時ブロンクスで実際に活動していたラッパーではなく、即席のグループが「シュガー・ヒル・ギャング」のグループ名でリリースした「ラッパーズ・ディライト」は1979年10月にリリースされてから、最終的にはアメリカビルボードの全米チャートで36位、R&Bチャートでは4位まで上り詰めた。
そして、ローリングストーンズ詩が選ぶ、偉大な曲500曲の251位に選ばれた他、様々な歴史的なチャートで重要な楽曲として選ばれている。

動画は画質は悪いですが、あえて本人たちが登場している映像をピックアップしてみました。

ストリートダンス研究家 宮田健男(SPARTANIC ROCEKRS)

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